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月経困難症の治療に低用量ピルが保険適応化

私たちが診察をしていて、思春期以降の女性に、診察では異常所見なしですが、治療が必要な月経困難症状の女性を多く認めます。この状態のことを機能性月経困難症と診断します。初経から5~8年たってから、機能性月経困難症の頻度は増加します。これは、月経前に黄体ホルモンの不均衡により子宮内での体内物質(プロスタグランディンなど)が増加した場合、強い子宮収縮をおこし、子宮筋の虚血から痛みが発生するのが原因です。特に月経血の排出障害がおこりやすい思春期では、その頻度が高いと考えられます。しかし、この症状はずっと続くわけではありません。多くの場合は、月経血の排出障害が解消される、出産後から改善されますのでご安心ください。

では、それまでの間、強い痛みに耐えなければならないのか? そうではありません。月経痛が強く、寝たきりで、1日の活動性が低下してしまうのは良くない事です。まずは、一般的な鎮痛剤を使用し様子を見てみましょう。これで、問題なく過ごせるようであれば継続するとよいと思います。

しかし、鎮痛剤を使用しても月経困難症状が解消されない場合、H22年末頃から、低用量ピルの一部(最近はLEP製剤と呼んでいる)が保険適応化されました。この薬(ルナベルLD、ルナベルULD、ヤーズ)は、月経困難症を対象とした薬です。薬を服用することで、月経痛の改善以外に経血量の減少、月経前症状の改善、ニキビなどの肌症状の改善などの副効能(飲むことでもたらされる良い効果)も認められると言われています。
使用に当たっては、低用量ピルと同様、避妊効果もあるため妊娠を希望していない事が条件になります。

また、これらのお薬は、子宮内膜症に対しても高い有効性を認めており、子宮内膜症の治療に対しても使用可能です。

治療に当たっては、産婦人科医とよくご相談した上で処方を受けるようにしてください。

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