トップページ » 婦人科治療(最近の婦人科における話題について)

最近の婦人科における話題について

以前より、更年期障害における治療法としてホルモン補充療法(以下HRT)があります。2002年、米国国立衛生研究所のデーターで、HRTを施行する事で、乳がんの発症が増加することがマスコミにも取り上げられ、物議が醸し出されました。日本における最近の研究結果が、2009年に発表されましたが、5年以内のHRTでは、乳がんの発症に影響しないこと、5年使用した後に中止した場合の乳がん発生率も、全くHRTを行わなかった例と変わりがなかったことが確認されました。更年期特有のホットフラッシュの治療にHRTはとても高い有効性を認めます。この治療に関しては、使用時期を考慮し婦人科医と相談されるのが良いと思います。

次に、子宮内膜症治療について、有効性があると言われていた低用量ピル(OC)の一部が、内膜症治療の保険適応を取得したことです。また、以前使用されていた内膜治療剤に比べ、副作用の少ない新世代黄体ホルモン剤も治療の適応を取り子宮内膜症における治療が大きく広がりました。これを受けて、2010年に子宮内膜症取扱い規約が新たになりました。子宮内膜症の患者に大きな福音がもたらされるものと考えます。

最期に、子宮頚癌のここ最近の動向です。今から10~15年前の子宮頚がんの好発年齢は、45~49歳でした。しかし、近年この年齢帯が、35~39歳と10歳若い世代に移行しました。また、20~30歳代女性のがんで最も多い癌が、子宮頚癌です。このように、若い年代に子宮頚がんが多くなってきております。この年代は、妊娠出産の適齢期であり、社会的にも大きな問題となっています。多くの場合、子宮頚がんは、約10年間かけて発症します。つまり、20代から前がん病変が確認される可能性があるため、20歳代から積極的に子宮がん検診を受けるようにするのが重要と考えます。また子宮頚がん予防ワクチンが、2009年12月に本邦でも承認され、10歳以上から接種が可能となっております。

婦人科治療

お問い合わせ

  1. お気軽にお電話ください
  2. メールはこちらから
    メールを作成