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毎週木曜日の午後外来

H26年12月から毎週木曜日の午後14:00から17:00まで、婦人科の完全予約制外来を行ってります。出来るだけゆっくりとお話ができるように余裕をもった時間配分で、ご予約しており、御好評をいただいております。 ご予約は、出来るだけ前日までにお願い申し上げます。 予約状況によっては、当日予約も一部受け付けておりますので、お電話(011-708-0550)にてご連絡ください。

投稿日:2015.11.20

更年期治療の最近の話題

現在日本人女性の平均寿命は、86.4歳で世界1の長寿を誇っています。一方、閉経年齢は、以前より変わりなく中央値が50.5歳と言われています。この事より、日本人女性は、人生の1/3以上を閉経後期間として暮らすことになります。この長い閉経後期間をいかに快適に過ごすかは、とても重要なことです。
婦人科では、更年期症候群の治療に対して以前よりホルモン補充療法(HRT)を施行し、高い有効性を確認してきました。しかし、ホルモン療法に一部の不安を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。現在、HRTガイドラインでは、5年以内のHRTの使用では、乳がんの発生率に何ら変化は認めず、服用終了後もその発生率に変化がない事が発表されました。近年、HRTの投与経路についても、内服ではなく、皮膚から吸収させる薬もあります。経皮吸収剤の場合、乳がんや脳卒中、静脈血栓症のリスクを上げずに、心筋梗塞のリスクを減らし、大腸・直腸がんや骨粗鬆症、アルツハイマー病などを減らす効果が認められています。また、新たな効果として、睡眠障害の改善、筋力の維持効果、緑内障の予防効果、歯周病の抑制効果、慢性腎臓病の減少、相対的死亡リスクは約3割減少することなど新たに報告されています。HRTを行うことによる費用対効果は、1女性に対して年間約25万円の医療費の節約になると考えられます。
しかし、HRTも全ての人にできるわけではありません。乳癌や子宮体癌、血栓症の既往のある人、子宮筋腫、子宮内膜症、高血圧、糖尿病のある人の投与に関しては、禁忌または慎重投与になっております。そこで近年、大豆イソフラボンの一つであるダイゼインが、腸内細菌により代謝されるエクオール(女性ホルモン類似物質)が更年期症状に対して有効効果があることが確認されました。具体的には、HRTと同様に更年期症状を含め、骨密度、糖尿病、動脈硬化、高脂血症などのリスクの改善効果が認められています。また、エクオールは、多量な女性ホルモン環境下では抗エストロゲン作用を有している事から、今までHRTができなかった禁忌や慎重投与の人にも使用できます。また、40歳代の更年期様症状、HRTを5年以上施行した後の追加治療、子宮内膜症治療薬による副作用改善などにも応用できると考えます。
しかし、大豆食品を食べてもエクオールは、日本人の約50%の人にしか作れないと言われています。エクオールが作れない人や毎日、大豆食品の摂取ができない場合は、サプリメント(エクエル 大塚製薬)の服用が必要となります。

投稿日:2015.11.17

元気な老後を過ごすため

日本では現在、介護が必要になった原因の第3位に「関節疾患、骨折、転倒」が入っており、脳血管障害の24.1%、認知症の20.5%に次ぐ16.7%を占めています。大腿骨近位部骨折を起こすと、25%が介護施設に入ることになり、20%は1年以内に死亡すると言われています。また、椎体骨折も死亡率を増加させ、3つ以上の椎体骨折を経験した人の死亡率は、骨折の無い人の約4倍に達します。以上より、骨粗鬆症の死亡率は、乳癌、肺癌、胃癌を合わせた死亡率より高くなっており、骨粗鬆症はサイレントキラーとも呼ばれています。
日本人の骨粗鬆症の有病者は人口の1割(約1280万人)と想定され、そのうち76.6%(980万人)は女性です。女性の場合は、閉経後5~7年で女性ホルモンの低下に伴い、2~5%の骨が失われると言われています。今後、高齢化に伴い有病者は更に増加すると考えます。
骨粗鬆症の症状としては、身長が2㎝以上縮んだ人や背中が曲がった人は、椎体骨折(患者数約380万人)を疑いますが、そのうちの2/3(約253万人)の人は骨折を認識しておりません。このように、自覚症状が乏しい事から、閉経後の女性や続発性骨粗鬆症の原因になる、性腺機能不全(月経不順など)、甲状腺機能亢進症、関節リウマチ、ステロイド服用者、糖尿病、慢性腎不全などの人は、原疾患の治療と同時に骨密度測定することをお勧めします。脆弱骨折が無い場合でも、骨密度検査でYAM(若年成人平均値、20~44歳)の80%未満の場合は、10年以内の骨折リスクが15%以上で、治療の対象となります。しかし現在の日本では、骨粗鬆症にて医療機関で治療するのは僅かに8.2%(約31万人)で1年後にその4%(約15万人)が処方通りの服薬ができず、5年後には更に4%(約15万人)が服薬を中止しているのが現状です。
最近は、骨粗鬆症に対して特徴を持った薬が多数開発されており、更年期症状を伴う女性に対してホルモン補充療法の有効性も確立されている事から、年齢や症状に応じた治療ができます。ぜひ、元気な老後を過ごすため主治医とご相談してみて下さい。

投稿日:2015.11.17

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